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2023年の振り返り

2023年にあったことや思ったことなどをいくつか書いてみる。
周りの人たちに応援するような気持ちで書いてみる。
久しぶりに会えた人も多く、ライブなどもいくつか足を運べて精神的なもで得たものも大きい。No BusesやGEZANのライブではギリギリのところでのそれぞれの闘い、社会的な価値観の外側を目指すこと、月並みな言葉で言うとオルタナティブというものを感じられた。
友人の石塚くんが、JAGDA新人賞を取った。10年以上前からこの人はと思っていたような人がどんどんと先に進んでいく。おめでとうという気持ちと自身の焦りを感じる。友達のこうちゃんに子供が生まれた。
個人としては、9月の終わりにくらいに制作面での息切れ状態になり仕事以外ではなるべく休むようにしたり、何かを見たりするのを制限したり、その代わりにイベントに行くようにしたりといった切り替えをしていた。メンタル的な制作意欲が萎んでいる状態というのははじめてで戸惑った。SurlyのCross Checkという自転車を組んで乗り始めて移動するというか体を動かすようなのが楽しい。また、アニメーションを作り始めたというか絵を描き始めた。これは今後10年間かけて少しはものになっていければ良いと思う。

今年見た、印象的なwebサイト。
武蔵美のオープンキャンパスのサイト。
https://vcd.musabi.ac.jp/opencampus/2023/
これはコンテンツが機能的でありながら、メニューを開いた時の背景にもなっている。一つのものが複数の役割を担っていて前後の動きに無理がないことに凄さを感じた。ダークソウルのダンジョンをゲームの舞台としてと使いながら、別のステージから見た背景としても機能するようなデザイン、オープンワールドではない時代の有限的な要領の中でいかに使っていくのかというバランスを思いだす。
そのほかでは、中野みさきさんの個人サイトも衝撃だった。
https://mofu-dev.com
web glの流体表現を突き詰めて、アンビエントな空気を全面に押し出している。雰囲気を味わうためのサイトという感じか。絵画でいえば、人物や生物ではなく、モネの花で埋め尽くすようなパターンのようなものでブラウザの中で見せられる別の可能性を提示しているように感じた。

音楽では、moreauのアルバムはかっこよかった。一番虐げられているようなものがそのまま反転してかっこいいいものになる。
曲では、パソコン音楽クラブのDay after Dayをよく聞いた。歌詞の表現する希望を持たない大人になってしまうことへの抵抗というか寂しさと、爽やかなもう消えてしまいそうなフィーリングをLausbubの高橋芽衣さんが歌うことによる別の空間が生まれる。あとは、Sly & The Family Stoneの暴動の良さがわかった。Family Afairのクールなファンク、豊かではないぎこちないファンク。これを10代で良さがわかるような人間でありたかったと思った。レコードで聴きたいです。

映画では、君たちはどう生きるかを見た衝撃が凄くて今もだがしばらくあの周辺の作り方や考え方を探る日々が続いている。画面を見た時の迫力、そのかっこよさ、冒頭の火事のシーンのブレた作画、あいみょん演じるヒミの可愛らしさ、大叔父のキャラクターは今までのジブリ見たことのないもの。NHKのプロフェッショナルを含めてズドーンときた。
清原惟監督の全ての夜を思い出すも印象的だった。Heads周辺の人の音楽を久しぶりに聴いて昔を思い出したりした。

福尾匠さんの日記を読んでいて、その切れ端のような言葉や時折出てくる力強い文章力に圧倒されたり静かに同じ時代を生きている感覚を覚えた。私もいくつか日記を書いてみたが続けることはできなかった。それでも日記ではなく文章を書きたいテーマはいくつかあるので書いてみたいと思う。

小説では、HHhHの文庫版が出てたので読んでみたが面白くて後半は引き込まれた。史実をベースにしながらそれを書くことについて言及する、小説を書くことについての小説。どうしても最後の場面が書けない、そこに入り込む読者、時間がゆっくりになる、こうなって欲しいというナレーションが入る。ローラン・ビネは自作では歴史改変ものを書いている。

年末にSteam Deckを買って実家で遊んだりしていたが良い感じ。ps4くらいのゲームが持ち運びでできるし携帯ハードで起動するのでめんどくささがない。ダラダラするには最高のハードだ。
ゲームでは今年はアーマードコア6を楽しんだ。伝説のゲームが現行機でできる嬉しさ。
年始はしっかりとダラダラ過ごしたいと思う。

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